漫画『窮鼠はチーズの夢を見る』のあらすじ


『窮鼠はチーズの夢を見る』という漫画作品を未読の方に紹介するとき、どんな風に説明するのがいいだろう、とよく考える(オタクならではの思考)。

出版元である小学館サイトの紹介文は、以下のとおり。

流されるような恋愛をしてきた大伴恭一が再会したのは、大学時代の後輩・今ヶ瀬。彼は恭一の抱える秘密を黙っている代わりに、ある条件を出す。この再会が恭一の人生を大きく変えていくことに――!?

Wikipediaだとこう。

妻もいる異性愛者サラリーマン・大伴恭一と、彼を想う大学時代の後輩でゲイ・今ヶ瀬渉の触れ合いを濃密に描いた漫画作品。

上記を踏まえて、もう少し内容に踏みこんだ説明をするとしたら、どうしようもない男二人が、周囲の人たち(主に女性)に迷惑をかけながら、すったもんだの恋愛を繰り広げる話、というところだろうか……。※受け取り方は人によります。

恭一さんが流されて浮気しまくる優柔不断男なのはよく言われていることだけど、今ヶ瀬もけっして善人というわけではなく(もっとはっきり言うと性格が悪い)、でも、二人とも本当に魅力的なキャラクターで、ストーリーも心理描写もものすごく濃密で、「人を好きになること」の喜びと葛藤をこれでもかと突きつけてくる、本当に素晴らしい名作なんですよ……!!!!

この記事を書くためにいろいろ調べたり、細部を思い返したりしていたら、胸が締めつけられて悲しくなってしまった。一応、『俎上の鯉は二度跳ねる』のラストで二人は結ばれるんだけど、「それから二人は、いつまでも幸せに暮らしましたとさ」って安易に信じられるような結末でもないし……。

好きなものを思い浮かべるとき、楽しい気持ちだったり、幸せな気持ちになるものだって思ってたけど、それを思うとせつなくてどこか悲しい気持ちになる、という種類の「好き」もあるんだなぁ、と思います。私にとって窮鼠は完全にそれなので、大好きなのに読み返すのにも勇気がいったりして、なかなかに難儀です。

この記事を読んでくださった方で、身悶えするほどせつない恋愛ものを読みたい、という方がいらっしゃいましたら、とてもおすすめしたい作品です。ハッピーな恋愛ものを求めている方は……読まない方がいいです。たぶん(なんだこの終わり方)。


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