シルバーウィークに、夫と二人で群馬県草津町に旅行にいってきた。
山の中にある温泉宿で一泊。休憩所に食べ放題のアイスがあって、「モナ王」をはじめて食べた。しっとりむちっとしているモナカに、上品な甘さのバニラアイス。モナカアイスといえば、チョコモナカジャンボ派だったけれど、断然、モナ王が好きになった。2回食べた。

大きな浴場が2つあり、脱衣所が通路でつながっているおかげで、脱ぎ着の手間なくいろんな種類の風呂に浸かれた。脱衣所から出られる小さなベランダの、ひんやりした外気が心地よかった。露天風呂もあったけれど、自然ゆたかな露天風呂は、虫がふいに視界に入ったりしてどきどきする。夜は誰もいなくて、怖くなり早々に退散した。

宿から車で5分ほどにある、名所・湯畑と周辺の温泉街を散策した。木樋を流れる源泉から、もくもくと上がる湯気と硫黄のにおい。ここでははるか昔から、ガスも電気も関係なく、大量の熱湯が沸きつづけているのだ。地球ってすごいな、と思った。この溢れでる熱湯を利用して、温泉という文化を発展させていった人間もすごい。
温泉街を散策中に、高村光太郎碑の案内を見つけた。山の上にある白根神社の長い階段をあがって、木立の中にひっそりと石碑があった。高村光太郎は、中学生の頃に『智恵子抄』を読んで以来、思い入れのある詩人だったので、偶然にも石碑を見つけることができて嬉しい。

夫は、旅のはじめからおわりまで私の写真を撮りつづけていた。単に手ごろな被写体として撮っていたふしもあるものの、少なくとも私は、夫の目に快い存在ではあるのだ。そう思わせてくれる人と一緒にいられてよかった、と思った。


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